信州高山村は、長野市街から千曲川を渡り、小布施や須坂と境を接する平野から東の2000m級の山々が連なる群馬県境まで東西に広がる村です。村の中心を松川が東から西に流れ東部の山間では深い渓谷を形作り、西の平野部ではその扇状地が広がります。渓谷の入り口あたりから松川渓谷沿いと山田牧場までの間に8つの温泉が点在し、信州高山温泉郷を形成しています。
高山村は長野県北東部に位置し、県庁所在地長野市の中心部からおよそ20kmの距離にあり、JR長野駅から電車・バスを利用して約50分、上信越自動車道の須坂長野東インターや小布施スマートインターから車で約20分の距離です。
東西約17.8km、南北約10.7km、98.5km2の面積を有し、村域の約85%が森林・原野で占められ、森林地域の多くが上信越高原国立公園に指定されています。
年間を通じて気温の日較差が大きく、夏季では最高気温が30度を超え、冬季では月の平均気温が氷点下となる内陸性の気候で、さらに年間降水量が850mm程度と少なく、全般的に西向きで善光寺平が一望できる日当たりの良い扇状地には、特産のりんごやぶどうなどの果樹を中心とした農業が展開されています。
春は、村内に点在するしだれ桜や渓谷に春を彩るオオヤマザクラ、秋は、2076mの笠岳から始まり、松川渓谷を駆け下りてくる紅葉が見事です。どちらも村の最低地点と最高地点の間の標高差約1600mを登り降りするためそれぞれ、4月~5月の中旬までと、10月~12月の1か月以上にわたって楽しむことが出来ます。
村の西部に広がる松川の扇状地は、りんごやぶどうの栽培に適しており、高山村産のものは味がいいと評判で村の名産品になっています。最近ではワインぶどうの栽培も盛んで、国内でも有数の高品質のワインぶどう産地として評価が高まっています。
900m以上の標高のある松川渓谷は、夏でも涼しく、特に滝を裏から見られる雷滝は涼を求める観光客に人気です。さらに上がった1500mに位置する山田牧場は真夏でも肌寒く感じる時があるくらいで、放牧された牛が牧場内に点在するアルプス的な風景や、エゾアジサイの見事な自然の群生などが楽しめます。
冬は、山田牧場のYAMABOKUワイルドスノーパークと山田温泉のキッズスノーパークがオープン。YAMABOKUでは、ゲレンデでの滑走はもちろん、バックカントリーの滑走やスノーシューでの散策が楽しめます。キッズスノーパークでは小さなキッズも安心して滑りを楽しめます。また、YAMABOKUからキッズスノーパークを結ぶ全長13kmのタコチツアーコースもバックカントリーファンに大人気です。
四季それぞれの自然の魅力といつも変らぬ温泉の魅力を楽しみにぜひ高山村にお越しください。